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病棟転換型居住系施設について - 2015年03月03日

厚生労働省は精神科病院の長期入院、社会的入院の解消策として、病棟の一部をグループホームなど居住系施設に転換して、病棟の看板を書き換えることで、医療施設から福祉施設に転換させ、統計上の精神科病床数、入院患者数を減らそうとしています。「病棟転換型居住系施設」と呼んでいます。
実現してしまうと、精神科病院に入院している人は病院の敷地内に退院して、敷地内に留まることになってしまいます。
障害者権利条約を批准した日本で、このような方策がとられようとしています。
我が国における障害者の人権が重大な危機にさらされています。
何より当事者や支援者の知らないところで、手早くこっそりと施策が進められていくことに危惧を感じます。
反対の声も各地で起きています。2014年6月26日(木)には日比谷野外音楽堂で緊急反対集会が開かれました。全国から約3200人が参加し、元入院患者、支援団体の関係者らが報告等を行い、「病棟転換は病院経営のための看板の掛け替え」などと批判しました。梅雨の合間の日差しが照りつける暑い中での集会でした。参加者は障害の種別、有無を超えてはいましたが、お互い語りあい、日陰を譲り合い、思いはひとつと言わんばかりの連帯感で最後は全員でシュプレヒコールをし、気持ちも熱い集会となりました。
反対の声は全国であがっており、各地で勉強会や集会が開かれています。こういった場で情報収集をしていくことが今後大切になっていくと思います。
病棟転換型居住系施設は、人権をないがしろにする「あってはならない施設」であり、もしもこのようなものを一旦認めてしまえば、日本の障害者施策に多大な悪影響を及ぼすことは間違いありません。どんなに重い障害があろうと地域生活は誰にも侵すことのできない権利です。

2015-03-03 16:27:16

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